もう一つのこの世を目指して
相思社の30年の記録
財団法人水俣病センター相思社 編
A5版 420頁
2004年11月20日発行予定
財団法人水俣病センター相思社発行
価格 3,000円(税込)
概要
目次
■概要■
1974年、患者家族の精神的よりどころとして誕生した相思社は、未認定患者運動の拠点の役割を果たし、90年代は水俣市の「もやい直し」にも関わってきました。本書はチッソの水俣進出から書き起こし、水俣病発生、患者運動の高揚、相思社発足とその後の試行錯誤の歴史をたどる、水俣病運動史を知る上で重要な一冊です。
目次
はじめに
第一章 相思社設立まで(〜一九七四年)
水俣村の誕生 日本窒素肥料株式会社の誕生 日窒の事業拡大と漁業被害の始まり 水俣病の発生 被害の拡大 水俣病公式確認 原因究明 被害の拡大 漁民の反乱 見舞金契約 原因は有機水銀? チッソの反論 空白の九年 水俣病対策市民会議 公害認定 水俣病訴訟提訴 水俣病を告発する会 行政不服 自主交渉座り込みの闘い 患者運動を支援する人々の思い 提起された労働コロニー 本田敬吉氏の思い 松本勉氏の「労働コロニーへの提言」 水俣病センター構想 第一回国連人間環境会議・水俣アピール <水俣病センターの任務 水俣病センター構想 もう一つのこの世 水俣病センター設立に向けた全国からの支援 <第一次訴訟判決・東京本社交渉団・補償協定 財団法人・水俣病センター「相思社」 「侍の家」 健康相談車 <水俣病センター相思社構想のつまずき 水俣病センター相思社・建立
第二章 草創期(一九七四年〜一九七七年)
水俣病センター相思社設立 動き始めた相思社 共同作業所を目指して 共同作業所への道 動き出したキノコ栽培計画 エノキと格闘 未認定患者運動・申請協の誕生 医療班は孤軍奮闘 一九七四年度事業報告 一九七四年度収支決算書 相思社第二年度が始まる 活動の拡がり キノコ工場二年目の取り組み 謀圧事件 一九七五年度活動報告・会計報告 相思社三年目の活動 甘夏みかん産直活動 医療班の活動 一九七六年度事業報告
第三章 事業拡大期(一九七七〜一九八九年)
概括 非暴力直接行動 患者運動事務局 待たせ貨・棄却取消訴訟 判決ラッシュ 検診拒否運動 川本刑事裁判 検診拒否運動への攻撃 被害者の会との関係 水俣病国家賠償請求訴訟 待たせ賃訴訟一審判決 申請患者協議会の内部問題 待たせ貸訴訟控訴審判決 司法の不平等 水俣病三〇年行事 申請者へのアメとムチ 三次訴訟一審判決 患者運動と相思杜 チッソ交渉団 原因裁定申請 チッソ前座り込み 座り込み解除 座り込み解除の代償 水俣実践学校 実践学校の経過 多様な展開 一九七七年度・一九七八年度 事業報告書 職員の給与 水俣病患者家庭果樹同志会 映画『水俣の甘夏』と除草剤事件 堆肥の生産と直売 りんごの産直活動 出月「養生所」 水俣せっけん工場 第五回水俣実践学校と水俣生活学校をひらく会 生活学校第一期 収穫祭 水俣に根をはって 参加者の減少 生活学校卒業者 水俣病歴史考証館 資料棟建設と考証館準備委員会 手作りの考証館建設 考証館開館 環境調査部 相思社従組結成と水俣地協加盟 地域との交流 水俣コスモス祭り 水俣大学構想 水俣のまちづくり 水俣市政研究会 一年間ボランティア 出版事業 甘夏事件 相思社存続・管理運営検討委員会
第四章 激動期(一九八九〜一九九六年)
概括 再出発 水俣病を伝える考証館 考証館展示の拡大 考証館移動展とユージン写真展 事業縮小 相思社維持会員 財政赤字 ユージン写真集復刻 絵で見る水俣病 機関誌「ごんずい」 ごんずいのがっこう 水俣まちめぐりガイド 『数字から見る水俣病』 地域の人々との交流 環境創造みなまた 対立から協働へ 未認定患者運動、座り込み解除、その後 患者連合結成 チッソ交渉を再開 和解勧告 チッソ交渉の行き詰まり 連立政権誕生 解決へ、三党合意 解決案作り 患者連合と環境庁長官の極秘会談 最終解決案 患者連合、解決案を受諾 チッソとの協定書調印 未認定患者運動の終結
第五章 再構築期(一九九六〜二〇〇四年)
概括 未認定患者運動のその後 一九九六年慰霊式 棄却取消訴訟、待たせ賃訴訟 『魚湧く海』、『Minamata Disease』 環境庁の「水俣病海外セミナー」 患者連合・被害者の会・平和会の統一行動 関西訴訟 患者運動と相思社 患者とのつきあい 共同作業所・患者職員 水俣病を伝える 資料整備事業 水俣病資料センター インターネット・ホームページ 来訪者の多様化 「水俣市民は水俣病にどう向き合ったか」 海外の人に水俣病を伝える 何を伝えるか 水俣病の経験を活かした地域づくり 患者以外から初の理事長が誕生 今後の相思社を考える検討委員会 職員給与の抜本的改定 相思社の三〇年
資 料
水俣病センター相思社歴代理事・監事・アドバイザー委員 水俣病センター相思社歴代職員名簿 水俣病センター相思社 年度別職員数 「労働コロニーの建設を 水俣病闘争の課題」 「労働コロニーへの提言 君のいう“地獄”とは 患者と生涯を共にするか」 「水俣病センターの任務」 水俣アピール 水俣病センター(仮称)をつくるために 水俣病センター相思社の再生を求めて(答申) 転換期を迎えた相思社の活動のあり方(答申)
あとがき