資料整理

資料室の写真の棚は、工事用アルバムに入った写真が整然と並んでいる。でも、すみっこには未整理の写真によってできた「山」がある。ずいぶん前から気になっていたが、触れる勇気がなかった。探し物をしていてざっと見てみたところ、けっこうな数がありそうだ。

ネガやポジフィルムはほとんど手が付けられておらず、棚の中で入り乱れて山どころか密林になっている。後ろを顧みず活動を続けてきた過去の職員のみなさま、本当にありがとうございます。手を付けさせていただきます。でも、ネガやポジフィルムは大量で、どれから手を付けていいか分からない。うーむ。密林は迷子になりがちだ。ぼちぼち、やってこう。

資料についてあれこれ相談に乗ってくださった方から「アーカイブは里山みたいなもの」と言われたことを思い出す。相思社に資料を集めてきたのは、職員や患者、遠くで応援して下さっていた方の想いと行動によるものだっただろうし、それを捨てずに様々な職員がバトンタッチしながら手入れをしてきた。時にはあまり手入れができなかった時期もあって、ボーボーの藪のような怪しい資料もあるけれど、資料と人間を含む生態系のハプニングだとすると混沌があって当たり前かも。それを楽しんでしまう余裕を持ちつつ、資料の世界と人間をつなぐ明るい里山をめざして資料整理をしたい。

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