昨日は、設立から三十八回目の法要会でした。
相思社では120体のお位牌をお預かりしています。少し前までは水俣病患者の方が多かったのですが、近年は土本典昭監督や、生活学校卒業生などのお位牌もお預かりしています。支援者で入ってきた近所のおばさんや、一昨年私が患者担当として毎日のように通った女性のお位牌もあります。人間ではありませんが、細川一さんが作った「実験用犠牲猫族の霊」のお位牌もお預かりしています。相思社へ入って4年。最初の頃はあまり意味も分かっていなかったのですが、患者の方の死に立ち会って以来、仏壇への思いが年々強くなってきました。この仏壇は相思社設立当時からあり、いろんな人の思いが詰まっています。この仏壇は水俣病で失われたものたちの象徴だと思いますし、相思社の存在理由をいつも問うてくれているようにも思います。
相思社では年に一回、水俣病で亡くなった命のためにご遺族や地域の方を招いての法要を行います。昨日がその日でした。毎年来られる方はもちろんですが、久しぶりに来られた方たちもいて、本当に親戚同士が集まったような賑わいでした。
あと数年すると私たちが主催するので、しっかりと采配を振れるように、来年は主催するくらいの気持ちで遠藤さんや弘津さんがどんな動きをするのかを気をつけて見ていようと思っていました。今日は自分なりに振り返りをして、遠藤さんに法要に来ていただいた方々へ礼状をお送りする仕事を教わりました。こうやって少しずつ次の時代へ仕事をつないでいきたいです。
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