説明
鬼才から巨匠へ―。原一男の最新作にして最高傑作
『ゆきゆきて、神軍』の原一男監督が、20年もの歳月をかけ、水俣病にフォーカスした3部構成、上映時間372分の一大叙事詩。
原一男の最高傑作にして、ドキュメンタリーの凄みと興奮に満ち満ちた新境地。
■ドキュメンタリー映画の金字塔、『ゆきゆきて、神軍』の原一男監督による最新にして最高傑作。
■数々映画賞に輝き、世界の映画祭に招待されている唯一無二のドキュメンタリー!
■DVD化にあたり、三枚組BOX仕様へ。初回限定版ではここでしか手に入らない豪華特典付き。
特典①本編ではカットされた90分の未公開シーン収録DVD
特典②永野の初出寄稿文、プライベート写真付きブックレット
など、ほか特典満載。
あらすじ
『第1部 病像論を糾す』
2004年10月、川上裁判によって初めて、国が患者認定制度の基準としてきた「末梢神経説」が否定され、「脳の中枢神経説」が新たに採用された。しかし、それを実証した熊大医学部浴野教授は孤立無援の立場に追いやられ、国も県も判決を無視、依然として患者切り捨ての方針は変わらなかった。
『第2部 時の堆積』
小児性水俣病患者・生駒さん夫婦の差別を乗り越えて歩んできた道程、胎児性水俣病患者とその家族の長年にわたる葛藤、90歳になってもなお権力との新たな裁判闘争に賭ける川上さんの闘いの行方は?
『第3部 悶え神』
胎児性水俣病患者・坂本しのぶさんの人恋しさと叶わぬ切なさを伝えるセンチメンタル・ジャーニー、患者運動の最前線に立ちながらも生活者としての保身に揺れる生駒さん、長年の闘いの末に最高裁勝利を勝ち取った溝口さんの信じる庶民の力、そして水俣にとって許すとは?翻る旗に刻まれた怨の行方は?水俣の魂の再生を希求する石牟礼道子さんの”悶え神”とは?