人権ホームルームで講演

discours11月9日、熊本市近郊の工業高校で講演をしてきました。人権教育ロングホームルームの時間にお招き頂いたのです。

全校生徒そして全職員が体育館に集合してくださいました。600人くらい。

演題は「水俣病事件概説」。とはいえ、なるべく教科書的な平板な説明にならないように心がけました。

その反面、水俣病について基本的な知識がまったくない生徒にはちょっと不親切な説明だったかな、というのが反省点です。そこが水俣病への興味関心に点火されればいいのですけど。
まいにち水俣病に触れていると、自分の「常識」がまったく違っていることがあるので注意しなくてはいけません。

それと、患者が体験した辛苦や、差別された屈辱を説明するとき、私はいつも居場所を間違えているような不安に駆られます。自分の体験でないものを人に伝えるという大それた役割への不安です。
その不安は克服すべきものかどうかもおぼつかないところです。いったい私が水俣病をすらすらと語ってよいものなのか。「伝える」ことの壁に当たります。

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