YouTubeで聞けるラジオ、MC:安田菜津紀さんと佐藤慧さんの「水俣取材報告」です。
当日の松﨑重光さんへのインタビュー、漁のことや食べること、夫婦のことなど、暮らしの中の一コマ一コマを、ひたすら丁寧に拾い上げる安田さんでした。重光さんが、妻の悦子さんを「あの子」と呼ぶのが好きです。
重光さんもすっかり心がほどけていって、歌をうたったり、妻との恋の話をしたり。。。
今年(2024年)5月1日、水俣病公式確認から68年の日に、患者・被害者団体と伊藤信太郎環境大臣との懇談会が行われました。ところが水俣病患者連合の副会長、松﨑重光さんがマイクを握り、自身の妻・悦子さんについて「痛いよ痛いよと言いながら死んでいった」と訴える最中、環境省職員が「話をまとめて」と横やりを入れ、マイクの音量を絞り遮ったのです。同様の「遮断」に遭ったのは、松﨑さんだけではありません。しかし大臣も、熊本県知事も、水俣市長も、誰もその振る舞いを止めませんでした。そもそもなぜ、いまだに被害者自ら実情を訴えなければならないのでしょうか。各地で裁判が続き、原告を水俣病と認める判決が出ても、国・県は争う姿勢を崩しません。裁判に訴え出ることができない被害者たちもいます。今回は松﨑さん、そして水俣病センター相思社の永野三智さんのインタビュー音声とともに、水俣取材報告をお送りします。