お客様三昧(3月21日)

今日は朝から、考証館へ信州と熊本市からのお客様があり、午後からは四国の大学関係者に講話をしました。

信州の方は、40年近く教員をやっていたそうですが、「ずっと来たかった、水俣は憧れの地だった」という言葉が印象的でした。「本当は教員をやっている間 に来て、感じ、資料や知識を蓄えて子どもたちに伝えたかった。水俣に来るのが遅かったと後悔している」と言っておられましたが、水俣に来るのに早いも遅い もありません。それよりも、長年水俣に寄せてくれたその思いが嬉しくて嬉しくて、ランチにお誘いしました。

その直後20代のかっこいい女性がバイクに乗って登場です。彼女は水俣病のことを勉強して興味を持って今回やってきてくれたとのこと。これまたとっても嬉しい来館でした。ちょうどお昼前だったので、「これも出会いです♪」と強引にお誘いして一緒にランチに行きました。

行き先は遠見のそば屋。
http://longlivenama.blog8.fc2.com/blog-entry-168.html
その道中も、車の中から水俣をご案内です。相思社から湯堂にかけては、ご説明するものがいっぱいです。私はほんとうに水俣を案内するのが好きなんだなと思います。少し風はあるものの、最高に気持ちのよい水俣湾でした。

短い時間でしたが、今度は相思社に宿泊して飲もう、と約束し、お別れしました。こうやってお一人お一人との出会いが、相思社と私達のモチベーションになっています。本当に、お二人と今度はゆっくり飲みたいな!

私はその後、出かけてしまいましたが、女性の方はその後考証館に随分長くいていただき、熱心に展示を見ていただいたそうです。これまたありがたい!

午後からは、四国からはるばるやってきてくれた、大学の教員や学生さんたちに「水俣市民」として水俣のお話をしました。

子どもの頃の話や、外に出てから水俣病センター相思社に入るまでの少々荒い人生をお話させてもらいながら、溝口訴訟や現在の患者像、相思社のお話までちゃっかりとさせていただきました。

あまりまとまらなかったけど、これから教員になる方もおられ、色んな人の話を聞いて、現場を歩いて、本の中だけではない水俣病を感じてもらいたい。そして次世代に伝えてもらいたい。
午前中にお話した方の言った”後悔”が頭をよぎりました。

水俣病の講演や、患者相談で話を聞く、ということはありますが、自分史を語るというのはなかなかありません。自己開示の時間というのは、なかなか良い経験でした。

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