水俣は過去50年の歴史の中には、いろいろな失敗がありました。そして、これらの経験を通じ、汚染された自然環境や 混乱した社会環境を元に戻すことの困難さを水俣は学びました。これからの50年に向かって、自然とのつきあい方、暮らし方、産業活動、コミュニティを「も やい」で捉え直し、いのちの輝きを増していきます。人が好き、自然が好き、住んでいる場所が好きと、素直に言える「まち」をつくります。
- 水俣はいのちを大切にします。
- 周りに異変があるときは、現場の声を大切にして、目をそらさず、しっかり調べます。
- 産業活動の目的は、利潤追求だけではなく、真の豊かな暮らしを支えることです。
- 行政の仕事は、住民とともに幸せな暮らしをつくりだすことです。
- モノの豊かさだけの時代を越えて、もったいない精神の、落ち着いた暮らしを創造します。
- 失敗から学ぶことによって、失敗を無駄にしません。犯した過ちを素直に認め、行動で改めていきます。
- 過去を振り返り未来を想像しながら、少数の意見にも耳を傾けて、自分たちの地域は自分たちでつくっていきます。
- 水俣病の経験を伝えることは、いのちの大切さを伝えることです。
2006年10月21日 水俣病公式確認50年事業・みなまた塾委員
趣旨・目的
生き物や自然を犠牲にしない人間の暮らしを選び取ることが二度と水俣病のような悲しく苦しい悲劇を起こさないための前提条件である。そうした考えを 基準 にし、みなまた塾委員会(未来の水俣地域を担う人材を育成するための塾:地域住民有志で設立)で検討を重ね、また外部のアドバイスを受けながら8項目の自 己宣言「みなまたの約束」を作成しました。
2006年10月21日 みなまた塾委員会