10月10・11日は浄土宗人権研修会が水俣で行われました。
毎年テーマを決めて全国各地で実施されているそうですが、今年は水俣で実施することになり、相思社がコーディネートいたしました。
初日は水俣病関連地巡りをしました。お昼に新水俣駅に集合。大型バスに43人が乗り込みむとほぼ満席となりました。
最初に湯の児半島大崎鼻に行って不知火海を眺望。その後、百間排水口を見学。市立水俣病資料館を見学し、へドロ埋立地親水護岸を案内。
水俣病慰霊碑では献花し、全員でお勤め(読経)をしました。
茂道漁港を訪問し、最後に相思社。
仏壇ではもう一度お勤め。
お坊さん43名によるお経は床が振動するほどの迫力でした。隣の陣原団地じゅうに響き渡ったかと思います。
最後に水俣病歴史考証館を見学しました。
宿泊は湯の児温泉ホテル「海と夕焼け」。
2日目は同ホテルで9時から相思社永野三智の講話。
話を短めに切り上げて質疑応答のコーナーにすると立て続けに手が上がりました。
次に、坂本しのぶさんと谷由布さんによる講話「私の水俣病」。
正午までじっくり座学をされて、終了しました。
おはなしをしていると、意外なことに脱サラをして僧職についた方が結構多いと聞いて驚きました。某有名企業とか、会計事務所とか。先祖代々僧職の人よりもそういった方のほうがずっと真剣に修行をし、真面目な人が多い傾向があると聞きました。(もちろん引き継いだ人は真剣じゃないということはないと思いますが。)確かに、たいへん勉強熱心で行動的なお坊さんたちでした。(葛西伸夫)