今年のりんごの生育状況について、書きたいと思います。
りんごの枝の剪定
1月から、長野ではりんごの枝の剪定が始まりました。剪定というのは、昨年伸びたいらない枝や日陰になる枝、垂れ下がった枝、また大きくなり過ぎた枝などを間引いていく仕事です。4月まで続きました。その後、枝は畑で燃やしました。
花摘み・摘花
5月です。花が咲くと花摘みを始めます。ご覧の写真の中で、真ん中に一つだけ咲いているのを中心果といいます。それは一番力もあり、変形しにくく、サビと言う果面の障害が少ないので、その花を残します。実になっても中心果が一番大きくなるので、それを残します。大体7月までに摘花を終えて、収穫間近まで見直しを続けます。
草刈り、ワラ敷き
これから梅雨を過ぎると一気に草が伸び始めます。その頃になると、りんごの木の間は乗用の草刈り機で刈り、木の下にはワラを敷きます。乾燥防止と、草を抑えるためです。
葉摘み
りんごにかぶさって日差しを邪魔する葉を取ります。取り過ぎては実の生育にも影響しますし、一気に日が当たると、火傷みたいになりますので、加減が難しいのです。温暖化で夏から秋の高温が余計に日焼けを起こしています。葉摘みという作業は根気のいる仕事で知り合い方にも頼んでおられます。
収穫
10月には加工にも向く固くて酸っぱい紅玉、ジューシーで濃厚な甘みのシナノスイート、11月にはお歳暮にもおすすめの蜜の入ったふじを収穫、販売する予定です。12月から販売を始めるシナノゴールドという黄色いりんご甘みの中に酸味があり、冷蔵庫に保存してもらえたら4月頃まで食べられるので、今後の期待の星です。
※つがるの販売中止について
昨年までも収量が少なく、せっかくご注文をいただいた皆さんにご迷惑をおかけしていましたつがるりんごですが、今年から販売を中止することにいたしました。病気の木を切ったり台風の影響が大きくなってきていることが原因です。つがるの販売中止により、今年のりんご注文のお受付が9月になってからになりますが、みなさんに美味しいりんごをお届けできるように、生産者のみなさんと一緒にきばります(頑張ります)。どうぞよろしくお願いいたします。
りんご担当:辻