職員が集って、月に一度行う職員研修、今月は、患者の荒木洋子さんを招いて、古い写真を見ながら、集落でともに暮らした人たちの名前やお人柄、運動の頃の思い出をうかがいました。
野良着を着て、漁や農作業、網を修繕している暮らしの風景から、寒い中、ピリッと背広や着物を着て裁判所前で集会をしていたり、冬にドテラやヤッケを着てこたつに入りながら原因企業チッソ前で座り込みをいていたり、患者さんたちが宴会で尻相撲をしていたり、若い人たちに経験を語って聴かせていたり。どの写真も、表情豊かで引き込まれます。
当時、そこにいなかった私たちには遠い話でしたが、写真を見ながらその時の様子を荒木さんから聞きながら、少しずつ距離が近づいていくのを感じました。
写真は当時の記憶を残す貴重な記録、資料ですが、何をしているところなのか、誰なのかが分からなければ、意味が減ってしまいます。当時を知る人たちが減っていく中、こういった作業の重要性を改めて感じました。また、機会をつくって話を聞きたいです。