第3回水俣条約締約国会議に参加

11月25日から29日までスイスのジュネーブで行われた第3回水俣条約締約国会議(COP3)に、MICOネット(水俣条約推進ネットワーク)の一員として小泉が参加してきました。

↑全体会議の会場。

開会式では胎児性患者の松永幸一郎さんがスピーチを行い、「原因が分かったときに排水を止めていれば自分の被害はなかったはず」「未来の子供たちが自分と同じ被害を受けないようにしてほしい」と話をしました。練習を重ねた自己紹介と松永さんが特に伝えたいメッセージは自分で英語で伝え、それ以外は小泉が訳をして手伝いました。練習の成果が発揮できて終了後に松永さんも「完璧だった!」と言っていました。よかった!

会議場内ではブースで、ユージン・スミスの写真を展示しました。立ち寄った人から質問を受けたり、用意したパンフレットを見せながら水俣病の説明をしました。「水俣病で亡くなった人は何人いるの?」「政府はどう対応したの?」「今の水俣周辺の海はどんな状況なの?」といった質問が多くありました。中には2013年の外交会議のときに水俣を訪れたときに見た海と山の風景や、語り部の話を聞いた思い出の話を詳細に語ってくれる人もいたり、COP1に参加した坂本しのぶさんの近況を尋ねる人もたくさんいて、遠い国で水銀関係の仕事をしている人が水俣を記憶しているということを目の当たりにして不思議な感覚でした。

私の役目は通訳でしたが、なんとか英語で水俣病を説明できる程度なので通訳は無茶で不十分な点もあり反省しています。2020年にはジョニーデップ主演のユージンスミスを題材にした映画が公開されるので、海外から水俣に来るお客さんも増えるはず。ちゃんと説明できるようがんばりたいと思います。

*写真はすべて斎藤靖史さん撮影です。

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