須田さんの畑は長野県佐久穂町の標高900mの高地にあります。気温の差が大きいので、色づきがよく、実が硬質で味わい深いりんごができます。約40 年前、須田さんは水俣病との出会いをきっかけに自分の仕事を足元から見つめ直そうと無農薬りんごに挑戦しました。その後、試行錯誤の末、完全無農薬には挫折したものの、土づくりを変え、農薬が最低限で済む栽培方法を確立。須田さんの思いは「水俣病を二度と起こさない社会づくり」を目的とした相思社の思いと重なり、相思社でりんごを販売することになりました。40年分の、水俣への自然への愛の詰まったりんごはいかが。
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はじまりは加工にも適した酸っぱい紅玉(10月)、シナノスイートは10月中旬、ふじは11月下旬、シナノゴールドは12月中旬からの発送です。
【今年の作柄】
今年は3月の異常な暑さの後の4月の低温でした。桜の開花が観測史上初の早さだったのと同じく、りんごも早く芽が出始めました。4月6 日にマイナス8 度と言う低温を受けました。りんごは葉が出る時に包むようにしてツボミを抱いています。その時に異常な低温を受け、その後、連日のように氷が張る寒さが続きました。
また、開花期の低温や高温、干ばつで中心花のめしべがやられました。めしべがちゃんと受粉すると実の中には5つの種が出来、まん丸のいい実になりますが、種が出来ないとその部分は育たず扁平になり、いびつなりんごができます。今年はそんないびつなりんごや、霜でサビが出たものが多いです。( 生産者 須田ゆり子さん)
【栽培方法】
牡蠣がら、炭などを入れて、土の力を高めています。旱魃防止、有機質の投入を目的に、木の根元に藁を敷いています。十日に一度は草刈をして、それもまた、貴重な有機質になります。安全を求めて、1回の農薬の散布量を減らしています。酢を散布して、木に力をつけています。
今年の散布薬剤(殺虫剤・殺菌剤・害虫忌避剤)
4月 マシン油/ベフラン/木酢
5月 トレックス/デミリン/木酢ペンゼコブ/テルスターフロアブル/木酢
6月 オキシラン/カネマイト/木酢/ダイパワー/アルバリン
7月 フリントフロアブル/ダイアジノン/木酢
8月 オキシラン/サイアノックス/ダニサラバ/木酢
9月 木酢のみ
【今年の低農薬りんごの取り扱い】
【紅玉】は10月上旬から取り扱いが始まります。昔なつかしの酸っぱいりんご。そのままかじっても、アップルパイ、焼きりんご等に加工をしても絶品です。申し込み締切は10月5日です。
【シナノスイート】は10月中旬から始まるりんごで、シャキシャキとした食感、上品な甘味と、ほのかな桃色が好評です。紅玉と一緒にお送りすることもできますよ。申込締切は10月12日です。
【ふじ】は生産者が最高のりんごはこれだと生産者が口を揃えます。温暖化の影響で、ここ高冷地で最高の物が穫れるようになりました。申し込み締切は11月30日。
【お歳暮用ふじ】は大玉の見栄えの良い玉を5kg、化粧箱に12個前後詰めます。申し込み締切は11月30日。
【シナノゴールド】は、字のごとく黄金色のりんごです。キュットした酸味。サクサクとした食感。長野ではいま一番人気のりんごです。申し込み締切は12月15日です。
【今年もジュースを搾ります】
完熟のものを選別して搾っていますので、市販品とは違い味の濃いジュースです。是非一度お試しください。工場では空気に晒されることなく瓶詰されますので、ビタミンC はいれていません。ですからりんご本来の味が損なわれません。りんごを収穫したらすぐに、上高地に近い梓川の工場に2時間もかけて運び、品種ごとに搾ってもらいます。新鮮が売り物のジュースは工場でも絶賛されています。品種ごとの色、味をお楽しみください。中でも紅玉は一番人気です。紅玉をベースにしたミックス(紅玉にシナノゴールド、シナノスィート、秋映などをミックスするもの)はさっぱりした酸味が甘みを引き立て、飲みやすいジュースとなっています。 ビンの底に溜まったものは、りんごの繊維ですので安心してお飲み下さい。お子様も安心して飲めます。
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※水俣の方は、相思社職員と一緒に購入しませんか?共同購入だと、送料がちょっと安くなりまっす!