古い新聞の整理。資料室の隅のボロボロになった段ボールに入っていたもの。誰がいつ置いたかは不明。
「度資料がたまり始めると滞留資料は見る見る間に増加していく。過去に滞留資料の山に埋もれて資料担当を止めていった人も多々ある」と前任者はマニュアルに書き残した。直接お会いする機会がなかった資料担当の職員の、遺言である。
資料の山に埋もれた末に担当をやめるなんて大げさな!と思って笑っていたが、配架や入力に迷うことがありポンと資料を置いてから気がつけば早半年、という経験を何度か経て、真意がわかった。未整理資料は未整理資料を呼ぶ。紙類の増殖は本当に早くておそろしい。まあ、職員が置いちゃうだけですけど。
相思社の資料室には充実の新聞スクラップがあるので、新聞現物は資料入力されずに放置されたのかもしれない。ほこりまみれの段ボールの中を確認すると、1971年の株主総会に関係する新聞が多い。むむ、結構劣化しているぞ。水俣病とまったく関係がない新聞もあるので、まず内容を見て廃棄するものと分別する。
次に、スクラップで資料化されているかどうか確認。スクラップにある記事もあるが、そうではない記事もあり混在しているようだ。スクラップがあれば廃棄してもいいかと迷ったが、スクラップに残るのは記事だけだが、新聞1部がマルっと保管されていれば、その日は他にはどんな出来事があったのか、どんなことが報じられている中で水俣病に関すること(ここでは株主総会)がどのくらいの紙面が割かれて報じられているのか、が分かるので、水俣病と関係がない記事も含む新聞1部全体が資料として残したほうがよいと判断。
ここからの問題は、保管するための容器だ。ビラや書面などの紙資料はポケットファイルに収納しているが、新聞は分厚いし、できれば折らずに収納した方がいい気がする。新聞を保管するためにちょうどよい大きさの箱は専門の業者が販売しているが、まあ高価であり購入する余裕はない。相思社にある箱と言えば段ボールだが、ちょうどよい大きさのものはない。
ということで自作をする。A4のコピー用紙が入っていた段ボール箱2つを一部分解して連結。連結部にテープを使わないため、側面に穴をあけて紙ひもで固定。底がガタガタしないように段ボールを配置するのに時間がかかった。
段ボールがそのままだと、またもやボロボロになる未来が目に見えているので中の資料を傷つける可能性がある。薄葉紙を敷いて中の資料を包むようにしよう。縦と横に大きさを合わせた薄葉紙を敷しいてみる。
本当は中性紙の箱にいれてあげたいんだけど。ごめんよ、これで我慢して頑張ってくれ。
今日は入力まではたどり着かなかった。