1月25日、月に1回の資料整理の日を実施しました。
今回は、ユージンスミスとアイリーンスミスが撮影したオリジナルプリントを額から外して保存用の箱に入れる作業をしました。考証館の開館に合わせてアイリーンさんが寄贈してくださった貴重な写真です。
移動展ができるように発送できる頑丈な木箱に入れてあるので、作業のために資料室から額を運び出すだけでも、一苦労。ボランティアで参加してくださる方が多くて助かりました。
写真は額に入れっぱなしになっています。まず額を解体します。
この額のネジや押さえのバネがめちゃかたいんですよ!
最終的にはマットごと薄葉紙に挟みながら中性紙の箱に入れます。
実はこの作業をやるかどうか、結構悩みました。
額にいれっぱなしだとアクリルや背板のベニヤ板が写真を劣化させる恐れがあるらしく(実際に背板にカビが…)、長期保存を考えると取り出したほうが湿度の調整もしやすく、劣化を防ぐための保存環境がよくなるのは確かです。
しかし、地震、水害、火災など資料室が壊滅的な状態になった場合を考えると、もしかしたら額にいれっぱなしの状態のほうが破損の可能性が減るのではないかと思うのです。実際、資料室はそんなに頑丈な建物ではないですし・・・
悩みましたが、資料の劣化は無視できずまとめて管理できたほうがよいので、今回は保存箱に移し替えることにしました。建物の問題は別に検討しなければ・・・