3月1日の日記・福島と水俣を考える案内。

ちょっと前の過去の日記アップ中。次は3月1日です。

四日間続いた東京のとある大学の案内が、終了しました。長期の案内中って、まさに戦争という感じですが、改めて課題を与えられた気持ちでいます。
今回は、福島や関東から避難してこられた方々のヒアリング、二年前の水俣病差別発言事件の当事者(言われた側)の親御さんのヒアリング、水俣の小学校の先生たちとの意見交換、水俣の若者とのセッション、水俣フィールドワークなどをコーディネートしました。

母子避難の方たちが、子どもを守るために慣れ親しんだ土地や夫と離れる覚悟や不安や地域の認識の薄さ。水俣の持ち続ける内外の差別、水俣の子どもたちへの教育、水俣で”若者たちが存在するだけで希望”と呼ばれる所以(ある若者は、これを挑戦状と受け取っていました)。
避難者の方々話を聞いて感じたのが、やはり福島(原発)と水俣の繋がりです。二度と起こしてはならないことが、おきてしまった。この取り返しはつきません。私はこれから何をしていけばいいのか。改めて考えます。

最近福島在住の方が考証館にやってきました。私の解説の一つひとつに「わかります!」「今まさに福島がそうです!」と、話していると顔がみるみるうちに変わっていかれます。こういう経験は初めてで、同じ経験を共有できる、共感できるということが嬉しくもあり、一方で苦しい。私にできることはそれでも伝えていくことです。

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