阪南中央病院さんご案内♪

写真は、穏やかな袋湾。土曜・日曜と阪南中央病院の方々をご案内しました!
相思社に入って間もない頃に案内させてもらって以来、二度目。来水が決まって以来、嬉しくて嬉しくて、ずっと楽しみにしていたのです!

 

この病院は、溝口訴訟最高裁判決と同じ日に同じ裁判所で判決が出た「Fさん訴訟」や「関西訴訟」の原告たちの診断書などの作成をしたり、労働組合としても積極的に支援をしてきた病院です。

私が抱いている理想を実践している病院だと感じ、働いている医師や看護師、ケースワーカー、相談員、医療事務などの方たちの純粋さ、熱心さに心を打たれました。そしてみんながイキイキとしている!
以来、年に一度のペースで行き来させてもらっています。

このような病院は、日本中では大変に珍しく、患者にとっては救いの場です。

あまり知られていないかもしれませんが、水俣病患者は就職や結婚で、日本中、そして世界にもに散らばっており、相思社へも各地から相談の声があります。

病院で水俣出身ということができないという人や、「水俣病」と言った途端に診察拒否を受ける人もいて、医療の現場でも更なる差別を受け、苦しむ人も少なくありません。

水俣病患者は病気です。各地に水俣病を理解し、受け入れてくれる病院を掘り起こしたり、水俣病を伝えるのも私の仕事の一つですが、お医者さんに話を聞いてもらうのはなかなか難しく、苦戦しています。

阪南中央病院ができたのは今から40年前の1973年。被差別部落の住民たちの医療保障の獲得のために生まれました。その後、1976年から大阪に移住した水俣病患者の声を受けて、水俣病患者の診療や裁判用の診断書を書くことをはじめました。水俣病患者と同じように医療阻害されてきた被差別部落の人たちは、当時、快く患者会の診療を受け入れてくれたそうです。

阪南中央病院の皆さんとの出会いで、社会的マイノリティな存在の人たちや、生きづらさを抱えた人たちにとって、イキイキと生きていける場所を作っていくことを改めて考えています。

阪南中央病院は今年が40年、水俣病センター相思社は来年が40年。設立の趣旨に同じ志を感じ、これからも刺激しあって、歩いていけたら嬉しいです♪

以下は阪南中央病院の紹介です♪

http://www1.odn.ne.jp/~aah07310/sogai.htmhttp://www.e-

doctor.ne.jp/contents/hospitalinfo/h05-6.html
1990年代前半から被爆者検診、韓国(人)の被爆者(戦後韓国に帰り放置されてきた被爆者)の渡日治療(韓国から日本へ招いての治療)を行ってきました。

全国で初めてといわれる性暴力救援センター・大阪(sachico)が2010年4月から阪南中央病院内にできています。これは当院の産婦人科の医師や助産師が、長年、妊婦のDV被害者をフォロー・支援してきた活動の蓄積の上で、阪南中央病院内に設置しようということになったものです。
ネットで「sachico」で検索するといろいろ情報が出てきます。

 

今回はこの方たちと、原田正純追悼展、エコネットみなまた、乙女塚、遠見の蕎麦、杉本実さんの船でのクルージング、考証館、フィールド・ワークなどを巡りました!

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