8月20日、大阪府堺市で行われた第34回人権教育推進協議会全体研修会で基調講演をさせていただきました。
こうやって実際にお会いしたりお伺いできたことで、堺がぐっと近くなりました。人との繋がりが生み出すものってすごいです。
今回の講演は、水俣に関心を寄せてくださった方たちの尽力があって実現しました。前日から交流をいただいたり町をご案内いただいたり、とても温かく迎えていただきました。感謝感謝の堺です。
当日お話を聞いてくださった方からは、「水俣病小学校の時に学校で習った公害病のひとつという知識だったけど人権問題だと分かった」、「永野さんの ような若い方がこのような問題を次世代に語り継ぐことが素晴らしい」という感想に加えて、「水俣で感じた迫力・気迫がなかった」、「永野らしくなかっ た」、「差別の勘違いがあった。理解していないことはしゃべらない」、などの感想をいただきました。こういった感想は本当に貴重。
私自身、今回呼んで頂いた方に恩返ししたい、かっこいいことを話そう、と言葉を選び、結果、あまり自分を出せなかったという反省があります。慣れな いことするから。私のいいところは、蛮勇なところ(?)と自負しています。呼んでいただいた先の方に「『失敗できない』と思ったことで日和ってしまった」 と話すと、「永野さんが激しいことを言うことも承知で呼んだんだ」と改めて受け入れてもらっていたことを知りました。
そこまで考えて行動してくれる情の深い堺の方たち。人間の大きさや思いやりに、堺に、ますますの魅力を感じています。言いにくいことをちゃんと言ってくれて、手塩にかけて育てていただいています。
そしていつもは、無自覚のうちに『水俣』という場所の力を借りていること、とても有利な環境の中でお話をさせてもらっていることにも気づきました。
自ら水俣に来る人や永野に会いに来てくれる人はある程度関心のある人。これからは水俣病に全く関心のない人の前でもお話をすることになるのだと思うと、今回のような機会は本当に貴重でした。
こういう体験が相思社や自分を磨いていくことに繋がっていきます。だまだ途上ですが、今回の反省や気付きをいかして頑張ります。またいつかお話できる機会があれば、今度はもっと自分らしい講演をします!待っててね、堺!