石牟礼弘さん(いしむれ・ひろし=元中学校教諭、作家石牟礼道子さんの夫)が
8月20日午後4時頃、老衰のため亡くなられました。89歳でした。
通夜は21日(金)午後6時半から、水俣市古城1-676、
総合仏事会館みなまたで行われます。
葬儀は同斎場で22日(土)午後1時からの予定です。
喪主は長男の道生(みちお)さんです。
自宅は水俣市白浜町8-36。
石牟礼弘さんは1925(大正14)年生まれ。
1946(昭和21)年、吉田道子(現 石牟礼道子)さんと結婚。
翌年長男が生まれます。
1968年水俣病対策市民会議の活動とあいまって、
日教組として水俣病患者・家族に寄り添い活動してこられました。
また1974年~1989年までは水俣病センター相思社の理事を務めました。
中学校教員を退職してからは、不知火海での釣り三昧の日々を
過ごしておられました。
毛筆の書は玄人はだしでした。
相思社のお仏壇のお位牌の多くは石牟礼弘さんによって書かれたものです。
エピソードとして、石牟礼道子さんの『苦海浄土』の題名は、
筑豊の故・上野英信さんが「苦海」を、弘さんが「浄土」を提案して
題名が決まったというものがあります。
1994年、本願の会に参加し、水俣湾埋立地の親水護岸には、
弘さんによる魂石が安置されています。
これまでのご厚情に心より感謝申し上げますとともに、
御家族、ご親族にお悔みを申し上げます。