焼酎の話

私は2011年に東京から水俣に移住して来ました。お酒が好きなものですから、水俣に行けばいろんな焼酎が呑めると期待していました。ところが、東京ほど焼酎が集まってくるところはなかったのですね。水俣では東京で見たことのある焼酎しか見かけません。まぁ結局飲めればなんでもいいのですけど。

九州の南半分は焼酎文化圏。
北半分は麦焼酎があるとはいえ、やはり日本酒文化圏のようです。

熊本は日本酒と焼酎の境目ですね。
でも水俣まで南下するとかなり焼酎の度合いが高くなります。

焼酎圏とはいってもその中にも米焼酎圏、いも焼酎圏があるのですが、水俣はその境目でもあります。
東のおとなり球磨は米どころで米焼酎の本場。
南のおとなり鹿児島はいうまでもなくいも焼酎王国です。
だから水俣は米派、いも派に二分されます。お店の販売コーナーも半々です。

いも派ですか、米派ですか?
地元の人と何気ない話をするときは焼酎の話題が楽しいです。
飲み方、割り方の話でなごみます。

私の聞いた感じですと、芦北地方の人は米焼酎が好きですね。いもは口に合わんと言います。
近所に住んでいる女島出身の木工職人の方は、数十年米焼酎一筋だったけど、昨年いも焼酎に目覚めたといって話に花が咲いたこともありました。

一方、天草の漁師さんは甲類の安い焼酎を好んで飲みます。安いからではなく、いもや米では風味が強すぎて魚の味が消えてしまうというのですね。甲類は複式蒸留で原料の香りが無いのです。いちど真似して刺し身とあててみましたが、なるほどという感じでした。

焼酎好きは、呑めているうちは元気ですね。
久々に会った方には「晩酌やってますか?」と訊きます。「やってるよー」という返事を聞いて安心します。簡単な健康チェック。

そういえば昨日、脇にバゲットのように焼酎を挟んでスーパーを出て来る知り合いの鍼灸師の方に会いました。この方もお元気なようです。ちなみに、いも派でした。

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