ごんずい155号を本日12月13日発送いたしました。全国の会員の方には遅くとも1週間以内に到着すると思います。
お読みになりたい方には今号に限り謹呈いたしますので、お気軽にお申し込みください。
和気あいあいの発送作業
途中から宮崎県串間から来た熊ちゃんも作業に参加
今回の特集は
なぜ私は、「ともに」水俣へゆくのか? です。
「まえがき」より
特集 なぜ私は、「ともに」水俣へゆくのか?
この夏、35 度超えが当たり前のような気候の中、多くの人が水俣を訪れた。なかでも相思社が深く関わるのがゼミ合宿だ。合宿では、大広間がある集会棟や、個室が3つある宿泊棟を男女棟に分けて、布団を並べ寝起きする。風呂やトイレも共同で、一緒に食事を作って食べる。一日中、相思社にいれば、水俣病歴史考証館の見学者や相談やお参りに来た人びとと出会い、散歩をすれば近所の住民との会話が生まれる。
合宿受け入れに備える私たちは、何日もかけて準備する。三十枚の布団を屋根の上や集会棟縁側に干したり。寝具を数えて、お洗濯。施設内のいたるところを大掃除をし、食器や鍋やその他のものをザブザブ洗う。
いざ、受け入れが始まると、普段の相思社の静けさは一変し、それぞれのゼミの空気に変わる。
たいていの場合、職員一人が一つのゼミを担当する。合宿は一泊から四泊まで様々で、それぞれの大学が小休止のようにして集会棟前の縁側でバーベキューや飲み会を行う。担当していない職員もたいていの場合は参加をし、食べたり飲んだりしながら、水俣での発見や試行錯誤を聴く。そして語る。そうするうちに、学生だけではなく受け入れる私たちも、考え悩むことを促され、自身を問われる。
では、対する側はどうなのか。今号の機関紙「ごんずい」では、水俣に人を連れてやってくる大学の先生たちに、なぜ、「水俣にくるのか、ともに学ぶのか」をテーマに原稿をお願いした。永野三智
- 行かば水俣 熊本大学 外川 健一 p3
- 『水俣を通して学生に伝えたいこと』 久留米大学経済学部 冨吉 満之 p4
- 「聴く」主体として育ちあう 埼玉大学 安藤 聡彦 p5
- 相思社の坂をのぼること 新潟県立大学 小谷 一明 p7
- フィールドワーク雑感 國學院大学法学部 茢田 真司 p8
- 水俣に行く理由ー二つの約束ー 駿河台大学 平野 和弘 p10
- 鶴見和子「内発的発展論」の原点としての水俣 京都文教大学 杉本 星子 p11
- 『水俣病を学ぶ』と『水俣病から学ぶ』 中央大学 野澤 淳史 p14
- 当事者に想いを寄せるということ 学習院大学 宮盛 邦友 p15
- 水俣 前田 雅彦 p17
- 患者相談雑感 永野 三智 p20
- 水俣病歴史考証館感想 p22
- 相思社日誌・活動報告 葛西、木下、小泉、辻、永野 p25