説明
熊本県球磨郡相良村(さがらむら) ~清流・川辺川のほとり 茶の里~
清流川辺川を見下ろす高原(たかんばる)台地に広がる茶畑。相良村は、村の木がお茶という、お茶の里。その相良村で宮崎成正さんはお茶の無農薬栽培を始めました。きっかけとなったのは、同級生で水俣病患者の支援活動をしていた緒方俊一郎医師の強い勧めと、自分自身が農薬中毒になって苦しんだことでした。それ以来、無農薬栽培を続けています。「無農薬でも味にこだわりたい」と宮崎さん。長年の努力と経験によって生み出された、まろやかな風味と豊かな香りの煎茶は、一度飲んだら忘れられません。
(2023年5月9日追記)
50年無農薬のお茶づくりをなさった宮崎さんが昨年秋、脳梗塞の後遺症のため、施設に入所されました。今はリハビリを頑張っておられます。お茶づくりは、教員を辞して娘の橘栄子さんが継がれました。宮崎さんはよく「もしも娘が帰ってきた時のため、農業しやすい工夫ばしてきた」と言っておられたので、安心なさったのではないかと思います。栄子さんのお話です。
私は24年間、熊本県内の農業高校で働きながら、定期的に実家に帰り、父を手伝ってきました。父の茶作りは利益を追求しません。「安心安全なものを作る、お茶を通して『本物』を届ける」と言い、畑と人の幸せを大切に、半分ボランティアで茶作りをしてきました。父の茶作りを絶やすのはあまりにも勿体ないと、後悔しないように今が帰るべき時だ、と思って帰ってきました。私自身も食品添加物や合成洗剤などに敏感です。相思社を通して、「宮崎茶でお茶アレルギーが治った」というお客さんの声を聞き、他の農家さんと話したら、お茶にかかった農薬や酸化防止剤に反応したのではないか、という結論になりました。父の無農薬農法を引き継ぎ、お茶アレルギーの方が楽しめるお茶を届けたい、と思います。今年のお茶は、10月と3月に肥料をまきました。これからも、畑の喜びと人の幸せを第一にお茶作りを続けます。
(2024年10月8日追記)
約50年、安心安全なお茶作りを続けてこられた宮崎成正さんが、2024年6月21日に永眠されました。この数年は、脳梗塞を何度も起こし、入退院を繰り返し、闘病生活を送っていました。体調のことはお聞きしてたものの、それでも突然のお別れは大変悲しいことでした。
昨年跡を継ぐために帰ってきた娘の橘栄子さんから「最後までお茶や牛のことを気にして、『どやしとっとや』と尋ねてきてですね。」とお聞きしました。
お茶園は、8月下旬に草刈りをして茶畑の形を整えたところで、冬に向けて肥料をまく準備をしているところです。肥料をはやまきすることでじっくり土に栄養をあたえて、4~5月に芽吹きがいいようしておられます。
栄子さんから「父が大変お世話になりました。父のお茶を愛していただきありがとうございました。しっかり引き継いで、安心して飲めるお茶を今後も作っていきます」とのメッセージをお預かりしています。
宮崎成正さん、長い間ありがとうございました。
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青果販売〈のさり〉:
相思社では柑橘類などの青果も販売しています。現在はシステムの都合上、相思社オンラインショップからご注文いただけませんので、以下の青果販売サイトよりご注文ください。
・水俣の柑橘類やサラダ玉ねぎのご注文はこちらから
・長野県佐久穂町の低農薬栽培りんごのご注文はこちらから
青果は取扱いのない時期もございます。販売時期は作況により変動しますが、柑橘類が概ね12月~6月、りんごが概ね10月~1月になります。加工品は通年販売してい ます。
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お茶・石けんには青果の箱に同梱してお届けできる商品もございます。同梱発送の場合は青果の送料のみでお送りすることができますので、ご希望の方は青果の販売サイトよりお茶・石けんをまとめてご注文ください。
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