展示案内

■水俣病歴史考証館の展示の一部をご紹介します。
パネルの貸し出しもしております。


1、不知火海−豊かな海と暮らし

  1. 不知火海は波静かで小さな海
  2. 伝馬船と漁具
  3. 海と人びと
  4. 水俣近辺の「えびすさん」
  5. 不知火海の魚たち
  6. 鳥の見た苦海浄土・水俣
  7. 「昔はなんでんかんでん作っとったもん」
  8. 「はんのうはんぎょは海と畑半分こ」
  9. 不知火海はみんなの米びつだった
  10. 1953年(昭和23年頃)の水俣
  11. 戦前の水俣町の風景と社会構成
  12. 不知火海のおもな漁法

不知火海(八代海)の地形は変化に富み、魚や貝が産卵する場所もいたるところあって、たくさんの種類の生き物たちが暮らしている。

2、チッソ

  1. チッソ
  2. 戦前の主なチッソ製品
  3. 身の回りのチッソ製品
  4. 朝鮮チッソ興南工場
  5. チッソ水俣工場
  6. 水俣工場図(鬼塚巌)
  7. 水銀の流出とチッソの加害行為
  8. アセトアルデヒドを作るため水銀が使われた
  9. 記憶会社昭和一八九年無水酢酸水銀回収釜(鬼塚巌)
  10. メチル水銀は工場から海へ
  11. 水銀は魚介類をへて人びとへ
  12. 魚のすみかが失われた
  13. チッソ城下町・水俣

チッソが作り出した素材を用いた製品は、私たちの身の回りにあふれている。
3、原因究明期
  1. ネコ実験の小屋
  2. 患者をだましたチッソ契約−1959年
  3. まず猫が狂い死にをした−1954年
  4. 猫てんかんで全滅
  5. 水俣病が発見された−1956年
  6. 汚染魚は放置された−1957年
  7. 苦境にあえぐ水俣漁民−1958年
  8. 漁民は立ち上がった−1959年
  9. 患者たちはやっと立ち上がった−1959年
  10. 湯浦漁業協同組合大会宣言

水俣病の原因を知るためのネコ実験に使われた小屋。実験の結果、チッソの排水が原因であることがほぼ分かったが、チッソは排水を止めることはなかった。
4,空白の9年
  1. 新潟に第二の水俣病が発生
  2. 水俣病を公害に認定
  3. 遅すぎた公害認定
  4. 水俣病訴訟提訴
  5. 行政不服の闘い
  6. 自主交渉座り込みの闘い
  7. 一次訴訟判決
  8. 協定書・補償の現状
  9. 社長との直接交渉
  10. 怨(おん)の旗

1970年ごろ、患者が最初に裁判を起こしたとき、支援する人たちが作った「怨」の旗。水俣病患者運動のシンボル的な存在になった。
5,認定制度と未認定患者運動
  1. 第三の水俣病が発見された
  2. 第三・第四の水俣病は否定された
  3. 水俣病の認定制度
  4. 認定・補償の仕組み
  5. 認定申請そのものが困難
  6. 申請しても切りすてられる
  7. チッソの経営状況
  8. チッソ救済のための熊本県債
  9. 水俣病チッソ交渉団の座り込み

「自分たちの病気を水俣病と認めてほしい」。未認定患者運動は困難な道のりだった。被害の広がりは未だに明らかになっていない。
6,水俣湾ヘドロ処理
  1. 水俣湾のヘドロ処理
  2. 水俣湾の仕切り網と魚介類の現状
  3. 仕切り網の変遷
  4. 水俣湾埋立地
  5. 埋立工事はこのように行われた
  6. 看板
準備中

7,健康被害

  1. 健康被害
  2. 水銀が神経細胞を破壊する
  3. 母胎を通して水銀は胎児へ
  4. 全身に症状が
  5. 書字障害
  6. 視野狭窄体験めがね
  7. 苦痛は生活の中で拡大する
  8. 汚染は不知火海全域に広がった
  9. 不知火海全域から水俣病申請患者が
  10. 20万人以上の被害者が裾野に広がっている
 水俣病患者が手帳に書き残した文字。魚の仲買をしていたこの患者は、1959年ころ、医師から「水俣病ではないか」といわれて入院したが、漁業組合の人たちは「この村から患者が出たら魚が売れなくなる」といって、無理矢理退院させてしまった。

8,多様な被害

  1. 被害は病苦を越えて
  2. 患者はどのような治療をしているのか
  3. 多様な被害
  4. 政治家たちの患者非難
  5. こんな言葉が投げつけられた
  6. 水俣病患者への嫌がらせ
 水俣病が発見された頃、患者は「奇病」「伝染病」とののしられ、兄弟や親類さえ家に寄りつかないという目にあった。長い闘いの末に、水俣病患者はチッソから補償金を勝ち取ってきたが補償金は一方で、中傷やねたみを招き新たな苦痛の一因となった。

9,対立から「もやい直し」へ

  1. もやい直しのはじまり
  2. 繰り返し行われるイベント、そして水俣病を語れる地域へ
  3. もやい直しに関わる言葉
  4. 協働でつながり、結びあう
  5. 環境にいい地域づくり
  6. 水俣を感じる旅
  7. 「もやい直し」の意味と課題
準備中

9、残された課題

  1. 未認定患者の現状
  2. 水俣病40年目の政治決着・・・苦渋の選択
  3. 水俣病患者補償
  4. チッソ水俣病関西訴訟
  5. 今なお残る被害者救済問題
  6. アジアの公害
  7. 水俣病を伝える
  8. 私の伝えたい水俣
  9. 水俣まるごと博物館
  10. 水俣病センター相思社30周年趣意書

■展示目録について

考証館の展示は「絵で見る水俣病」(ILLUSTRATED MINAMATA DISEASE)として、世織書房から出版されています。

「絵で見る水俣病」(ILLUSTRATED MINAMATA DISEASE)」
水俣病センター相思社 編

世織書房、2004年7月1日発行
B5版 176ページ、2,100円(税込み)

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